内田裕也さんといえばやはりロックンロール! と言っているイメージが強いですよね。
ロックロックと言っているけれど、ロック歌っているところ見たことがないという方も少なくないと思います。
世代で内田裕也さんに抱く印象が変わりそうですね。
もしかしたら、妻の樹木希林さんとセットで、または樹木希林さん繋がりで覚えている方もいることでしょう。
妻の樹木希林さんが亡くなられ、そのあとを追うように旅立たれた内田裕也さんを悼む蓮舫さんのお言葉が印象に残っています。
事業仕分けの傍聴にいらしていた内田裕也さんのことは当時、ニュースにもなっていたことを思い出し懐かしくもあり、寂しくもあり、時の流れを痛感いたしまた。
内田裕也とは?
ロックをこよなく愛する反面、政治にも積極的であった内田裕也さんは、1939年生まれ2019年没、79歳で逝かれました。
妻の樹木希林さんとは知り合って5カ月ほどでの電撃結婚でしたが、その後の夫婦関係も独特でした。
都知事選に立候補したり、事業仕分けを傍聴したりと政治や社会にも積極的に参加する一方、逮捕歴もあります。
1973年から2014年まで打倒紅白を掲げ年越しロックイベントを42回、開催していました。
交友関係も広く、名だたるアーティストが参加、また開催は日本国内にとどまらず、海外公演も行いました。
2017年、脱水症状を起こしたことがきっかけとなり入院、その後もケガや病気など体力の低下、車いすでの生活へと変わっていきます。
妻の樹木希林さんを亡くされてから半年後、肺炎でお亡くなりになりました。
内田裕也の名言①
「俺がロック一筋で通せたのは、ヒット曲がなかったからだ」
ヒット曲があったからこそ、トップで活躍している方もいれば、ヒット曲のあと伸び悩み路線変えたりして結局潰れていく方もいます。
どういう経緯が正しいのかはわかりませんし、目の前の分かれ道をどちらに進めば正解なのかもわかりません。
ただ、ヒット曲がないからロック一筋で通せたというのはとても納得ができます。
きっと売れたいと思ったら時代の売れ筋に乗ろうとして、本筋を見失ってしまうかもしれません。
気負うものがないから続けられるともいいますが……
だけど本心は辛かったのではないでしょうか。
やはり、ヒット曲が欲しかったと思います。
内田裕也の名言②
「ロックンロールに免じて勘弁してほしい」
交際していた女性の家に侵入し、復縁を強要したとかで警察沙汰に。
しかし不起訴になるのですが、謝罪会見の際、女性について聞かれた時に発した名言のようです。
言葉だけを聞くと意味不明ではありますが、その前を知ると男気ある言葉に聞こえてきます。
人は自分を防御するために相手を悪く言うことがあります。
悪く言わなくてもよく思われようとして理解を求めるあまり、引き合いに出すこともあります。
しかしそれを一切せず、無言でいることもできるのに敢えてこのような発言をする、その心意気といい優しさといい、本当に男らしいです。
内田裕也の名言③
「俺はロックだから。馬券は6-9を買うワケよ」
馬券を買う時、馬で買う人もいれば、内田裕也さんのように語呂合わせや縁起担ぎなどで買う人もいるでしょう。
語呂合わせ的な馬券だと、勝ちたい欲がないようにも受け取れますよね。
ギラギラしていなくていいですね。
そしてそれが大当たりしたら……と夢も持てます。
本来、ギャンブルはこういう遊び心でするものなのではないかな、と感じました。
内田裕也の名言④
「歌舞伎とロックは意外な関係がある。中村勘三郎は俺達よりもっともっと本物のロックンローラーだった」
歌舞伎もロックも進化していくものと思います。
それぞれルーツは違いますが、歴史の上に進化があり、時代によって歴史を大事にしながら変わっていかないといけないものだと思います。
進化していくことをよく思わない人もいますが、進化していくことは決して歴史を重んじていないわけではない。
誰よりも大事に思うからこそ守りたい、だから時代に合わせた進化は大事なのだと思います。
その功績、行動がロックンローラーに見えたのでしょう。
内田裕也の名言⑤
「決まっているだろうRock’n’Rollだ! 69人! 何に対してもこだわりを持って自分のやりたいことをやる」
何股までかけたことがあるのかを聞かれた時に返した名言とのこと。
質問した人もどうかと思いますが、返し方が洒落ていますよね。
とてもユーモアがあり、頭の回転が早い方なのだと感じます。
失礼な質問をされた時こそ、ムッとするよりはユーモアで返す、これは私生活や仕事でも対応できる人は素晴らしいと感じます。
まとめ
ロックロックと言っている内田裕也さんでしたが、言葉の前後を知ると彼の発するロックンロールひとつひとつに意味があることがわかってきます。
ひとつのことを貫くのも実は簡単なようで実際は難しいと思います。
つまり、ロックンローラーでい続けるために自分に厳しく、そして自分の気持ちに正直であったのだと思います。
そこが行き過ぎての逮捕歴といったところでしょうか。
凡々な人生が幸せか、好きなことを貫いて波乱の方が満足か、それは本人にしかわからないことですが、信念を貫く、好きなことをやり通す、その生きざまみたいなものを見せてくださった方のように感じました。
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