両津勘吉という名前を聞き、ああ~とすぐ思いつく人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
しかし、秋本治原作の漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」通称「こち亀」といえば、ああ! となることと思います。
あまり漫画は……という方でも、連載当時はなにかと話題になり、ニュースにとりあげられることもありましたので、聞き覚えのある方もいると思います。
連載は終了してしまいましたが、長きに渡り連載されていた作品ですので、それだけ愛された作品です。
登場キャラクターの発するセリフに動かされたり笑ったり、共感したりしたことも多いでしょう。
漫画のキャラクターだからと侮ってはいけません。
リアルで言われるとダサッと感じたり、恥ずかしいな、そんなセリフ言えないよ、と感じたりしても、漫画のキャラクターが言うとかっこよくて心に響く言葉は数多くあります。
こち亀は現実世界での生活寄りの設定なので、よりリアリティを感じます。
両津勘吉とはどんな人物?
こちら葛飾区亀有公園前派出所という漫画の主人公です。
職業は交番勤務の警官、階級は巡査長です。
作品の中での設定年齢は35歳とのことですが、実はその年齢が正しいというわけではないようです。
両さんと愛称で呼ばれることもあり、繋がった眉毛が特徴的なキャラクターです。
型破りな性格で短気、スーパー問題児と言われるほど始末書を書かされることが多かったようですが、実は検挙率もよくただの問題児ではなさそうです。
ギャンブルやゲームなどに給料やボーナスを全額つぎ込むほど、金遣いが荒い一面もあります。
趣味はギャンブル全般らしいので、お金があれば後先考えずに浪費してしまうようですね。
そんな彼ですが、型破りなことをするだけのことはあると思わせる言葉を残しています。
両津勘吉の名言①
「人生すべて博打だぞ!」
人生とはなにか、その答えはいろいろ例えられています。
人生ゲームのようなものという人もいれば、修行のようなものという人もいるでしょう。
どちらもそれほど後ろめたい気持ちにはなりませんが、両津勘吉は博打と言っています。
たしかに、決断を迫られた時の判断基準は個々で違いますが、稀に大きく出る人もいるでしょう。
え? そっちなの? そっち選ぶの? と自分の価値観とはまったく違う決断をする人を見ると、大博打だな……と思うこともあります。
そう考えると、あ~そうか、この人が言っているのはこういうことなのかな……と。
でも毎回博打的な決断をしていると人生大波ばかりで疲れそうですが……
両津勘吉の名言②
「人生おもしろおかしくすごしたほうが勝ちだ!」
これは確かに! と大きく頷けてしまいました。
誰だってそう生きていけた方がいいですよね。
悲しくつまらない人生は負けとはいいませんが、楽しんだもの勝ちみたいなものはあると思います。
気持ちの持ちようで、普段から笑うようにしている人、下を見ないで前を向く人、気持ちのリセットが早い人は、楽しく生きようと心掛けているのではないでしょうか。
両津勘吉の名言③
「人間つまずくことは恥ずかしいことじゃない。立ち上がれないことが恥ずかしい」
生きていれば誰でもつまづくことはあります。
自分の人生、つまづいたことなんてないと言い切れる人はいないでしょう。
人はつまづきながら学び生きていくものだと思います。
しかし、そこから学ぼうとせず絶望に浸り、立ち上がることを辞めてしまうのは勿体ないと思います。
恥ずかしいと感じるかは、また個人の感覚で違ってくるでしょう。
人は生きながら学び、生涯学び続ける生き物ではないでしょうか。
両津勘吉の名言④
「子供たちの幸せもいいが、自分の幸せを大切にした方がいいよ」
絶対とはいえませんが、多くの親は子供の幸せを願い、子供を優先にしていると思います。
金銭面にしろ心問題にしろ……です。
けれど、子供って意外と親のことを見て感じています。
自分のために親が我慢しているのを感じとっています。
子供なりに、自分のせいで大好きなママやパパが我慢しているとわかると、悲しくなります。
自分はいてはいけない、生まれてきてよかったのだろうか……と。
子供の幸せを願うなら、まず親の気持ちが幸せでないとダメなような気がします。
だって、両親が笑っていると不思議と心が温かくなりますよね。
両津勘吉のこの言葉からは、金銭面ではなく気持ち的な幸せを指しているように聞こえてきました。
両津勘吉の名言⑤
「子供だからといって許される時代は終わった!」
子供だからと許される時代はあったと思います。
それは今ほど裕福ではなく、子供が大人に頼れない、保護下にいることが困難な時代であれば、子供のしたことだからと許される、もしくは大目に見られる時代もあったと聞きます。
しかし、今は時代が違います。
子供というだけで許すには問題がありすぎることが増えてきました。
もちろん、子供はまだ短い人生しか歩んでいなく、知らないことの方が断然多いのです。
ですから、大目に見る、または許すことも大事かもしれません。
大人がというよりは、子供自身が子供だからなんでも許されるという思い上がりを正す必要があると感じます。
また、子供は許されて当たり前と思う親や大人にも、この言葉の意味を感じてほしいと思います。
まとめ
両津勘吉の言葉は今の時代にもガツンと響く言葉が多くあるのですが、言葉だけを取り上げればもっともらしく聞こえますが、物語の前後を知るとそうでもないことも少なからずあると思います。
こち亀を読んだことがある人なら、なんとなく感じるものがあるのではないでしょうか。
アニメ化・舞台化・実写化までされ、亀有には両さんの像があります。
幅広い世代に愛された作品は、完結された今もなお人気ある作品として親しまれています。
巻数が多く、最初から読むのは根気がいりそうですが、言葉を検索すると、どの巻に収録されているとか、どの話数で言っているとかなどを公開しているサイトがありますので、ピンポイントで読んでみるのもよいのではないでしょうか。
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