原晋さんとお名前を聞いて、ピンとくる人、そうでない人もいると思いますが、青学の陸上の監督といえば名前だけでなく顔も思い出す人は多いと思います。
青学陸上部の活躍により、今ではスポーツ関係の番組、バラエティー番組でよく見かけるようになりました。
青学の選手も出演していたり、奥様はテレビCMにも出ていますよね。
まさに時の人といってもいいでしょう。
しかし、原晋さんが現役であったころを記憶している方は少ないのではないでしょうか。
もちろん、優秀な選手だったから指導者としても有能とはかぎりません。
選手より指導者向きのアスリートも多く存在します。
むしろ、苦労をしっているから選手に寄り添えるともいえますよね。
では実際の原晋さんはどんな方なのでしょうか。
原晋とは?
1967年生まれ、陸上指導者・コメンテーター・解説者など幅広く活動していますが、2019年現在は青山学院大学陸上競技部の長距離ブロックの監督をメインにされています。
奥様は青学の寮母をされています。
中学から陸上をはじめ、それまでは野球少年でした。
中学1年生の時、校内のマラソン大会で上級生を抑え1位になります。
高校3年の時は主将として全国高校駅伝に出場し2位、大学は中央大学に進学します。
中国電力に入社、陸上部創設に参加しますが、27歳の時の故障が原因で現役を退きます。
その後10年間、中国電力でサラリーマンをしたのち、母校高校の関係者からの紹介を受け、箱根駅伝の経験がなかったが、青学の陸上部の指導者になります。
就任5年目、84回箱根駅伝で学連選抜連合の監督を担当し総合4位に導きます。
86回箱根駅伝では青学が8位となり41年ぶりのシード権を得ます。
その後も順調に順位を伸ばし、総合4連覇を成し遂げますが、5連勝がかかった2019年95回箱根駅伝では東海大に敗れ連覇にはなりませんでした。
廃部寸前だった陸上部を箱根駅伝総合優勝4連続するほどまでに成長させた原晋さんの名言とはどんなものがあるのでしょうか。
勝利の鍵となりそうな名言を集めてみました。
原晋の名言①
「走るだけじゃなく休養も練習のうち。自らコンディションを把握し、体調を崩さないよう調整していくのもアスリートの務め」
休養も練習のうち。
これは仕事でも勉強でもいえることです。
休養をとり万全でなければ、いくらつめこんだところで本番で実力発揮にはなりません。
勝者や成功者はいざという時、実力以上の力を発揮してきます。
まさに底力という言葉がふさわしいくらいのことをしてきます。
その力が発揮されるには、やはりしっかり休み万全の体制を整えてこそだと思います。
この勝負勝ちたいと思ったら、ギリギリまで足掻くのではなく、しっかりと休むことが否決ですね。
原晋の名言②
「成果を得るにはまず基礎を身に付ける必要がある。陸上競技にとって、規則正しい生活は、数学でいえば四則計算のようなもの」
稀に基礎もなく勝ててしまう天才がいますが、それは本当に極稀だと思います。
本人の身体能力が長けていたこと、周りの選手の体調がよくなかったことなど、偶然がいくつも重なったからこその偶然の勝利ともいえるでしょう。
まぐれで勝ててそれで満足ならそれでいいのですが、その勝利は本当に嬉しく誇れるものでしょうか。
もし、先も続けたいと思うのならやはり基礎は大事です。
また自分の体力を知るのも大事です。
コンディションを整えるのには日常生活を正しいものにしなくてはなりません。
そうでなければ、なにが原因で不調なのか、それらの原因もわからなくなるからです。
スポーツに限らず、仕事や勉強でも同じです。
規則正しい生活スタイルを続けることで、ペースを乱すリスクが回避されるからです。
原晋の名言③
「走ることが楽しくなるような動機を考えることが大事。毎日10km走るという目標では、面白くない。モテたい・あの細身のスーツを着こなしたいという自分がワクワクするような欲望をそのまま目標にした方が、やる気が出ます」
規則正しい生活をする中で、その中に楽しみがなければ続くものも続かなくなるものです。
名言には走ることとなっていますが、それは日々の仕事であったり勉強も同じことです。
仕事も勉強も正直楽しくないという人の方が多いと思います。
なんのために勉強をするのか、いい会社いい大学に進みたいから……その目標があるから頑張れる。
その目標も見方を変えれば楽しみということですよね。
いい大学いい会社に入れば、その先に今よりもいいことがありそうと思うからそこを目指すのだと思います。
仕事も、次の給料日を楽しみにしたり、週末の休みを楽しみにしたり、やはり大小あれど楽しみをもって仕事をしていますよね。
どんな時もその先にある楽しみを持つことは大事ということですね。
もちろん、いい成績だとお小遣いがもらえるから勉強するでもいいんです。
なにごとも楽しむということが長く続けるための秘訣なのだと思います。
原晋の名言④
「小さな成功体験を積み重ねることで自信がつき、それがゆくゆくは大きな成功につながる」
自信は持続に繋がり、躓きは挫折のきっかけを作ります。
だとするならば、確実に勝てる小さな勝利から挑んでいくことは決して卑怯ではないと思います。
格下の人に勝って嬉しいのか……となじられたとしましょう。
確かに格下と対戦すれば最初から勝てて当然かもしれません。
でも、その勝利は最初から絶対でしたでしょうか。
出来レースでない限り、勝負はやってみないとわかりません。
格下に負けることだってあります。
格下に負けるなんて恥ずかしい、ならば身の丈にあった勝負からはじめてみましょう。
目標をどこに据えるかで考え方も変わってきます。
今が大事でしょうか。それとも、数年先の大きなタイトルが目標でしょうか。
今は有名な選手も小さい大会からコツコツ積み重ねてビッグタイトルを得たという人も少なくありません。
原晋の名言⑤
「しっかりと自分の軸を持って本物を追求すれば、いつか周りが認めてくれる。本物だけが、勝ち続けられる」
自分の軸がしっかりしている人は、他人の意見に左右されません。
これは他人の意見を聞き入れないということではありません。
主張をするには相手の意見も聞き、そして自分の主張を理解してもらって通せるものです。
一方的に貫いても反感が増えるだけです。
相手を説得できるだけのものを持っていけば、いつか周りが認めてくれるようになるでしょう。
まとめ
箱根駅伝の経験もないのに指導者として成功してしまう原晋さんは、本当に指導者としての才がある方なのですね!
今回、原晋さんのことについて知ることができ、いろんな指導者をしてみたいと仰っているようで、それはそれで見てみたい気がします。
指導方法も変わってきていますし、昭和の頃のような激し練習をすればいいというものでもない時代です。
楽しみながら能力を高めていく、それがもっと広まっていけばスポーツ人口も増えていくのでは? と感じました。