ルイス・キャロルと言われてピンとくる方もいれば、そうでない方もいると思います。
読書家であれば知っていて当然とまではいいませんが、ある傾向のジャンルに特化した読書家さんならご存知でしょう。
本はそもそも読まない、またはあまり読まない、拘りをもって読んでいるという方であれば、ご存知なくてもしかたのないことと思います。
しかし、「不思議の国のアリス」といえばどうでしょうか。
ディズニー好きに限らす、この作品単体でファンのいう方は世界中にいらっしゃいます。
本を読まなくてもタイトルくらいはご存知でしょうし、ざっくりと中身も知っているという方も多いのではないでしょうか。
筆者も作品単体でファンです。
殆どの方がそうであると仮定をして、作者であるルイス・キャロルとはどんな方だったのかをご紹介したいと思います。
ルイス・キャロルとは?
ルイス・キャロルはペンネームで、本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンといいます。
1832年に生まれ1898年65歳で亡くなりました。
誰もが知っていると思われる「不思議の国のアリス」が誕生したのは1865年の時です。
ルイス・キャロルといえば作家、とくに児童文学として有名ですが、実は詩人であったり写真家であったり数学者であったり、理論学者でもあったりするのです。
数学者であり理論学者でもあったというのは驚きです。
また写真家としての彼は少女をモデルにすることが多く、その少女たちには様々なコスチュームを着せて撮影することがあったようです。
様々なコスチュームは今でいうコスプレのようなものであったようです。
そんな彼が撮影した少女たちの写真の多くは残されていないようです。
1880年、突然写真を撮ることを辞めてしまったことにより、写真かとしてのチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンはしばし世間から忘れられることになります。
ルイス・キャロルの名言①
「他人のための行いにこそ価値があり、それが人生の重要な秘訣のひとつだ」
「Conduct for others is valuable, and that’s one of the important secret in a life.」
自分のための行いは当然ですが、誰かのための行いを続けることはなかなかできることではありません。
またお国柄というものもあると思います。
日本人は優しいとか親切と言われていますが、全体的に見て誰かのための行いを進んでする方は極一握りかと思います。
もちろん、それらには大小ありますが、小の部分を入れてもわずかな人だと思います。
誰かのためにとなると勇気がいりますし、人目も気にしますよね。
筆者にも経験があります。
その勇気と人目より自身を信じて行動する、それは長い人生を歩む中で重要なことのひとつになる、そんな意味合いにも解釈できるのではないでしょうか。
ルイス・キャロルの名言②
「あなたがやり始めたことは、終わりまでやり続けることだ。そして結果を待てばいい」
「The thing you have begun to do is that I keep doing until the end. And you should wait for a result.」
やりはじめたことは途中で投げ出さないこと。
途中つらくても、最後までやっても感じるほど成果がなくても、最後までやり遂げたという結果が大事なのだと思います。
たとえば、あの時の山登りに比べればこれくらい、頑張れる! というような状況があるかもしれません。
つらいこと、大変だったことをやり遂げたことは、後々経験が生きてくると思います。
あの時にくらべれば、これくらい。
そういう気持ちは前に進む力となるし、困難に屈しない気持ちを育てていくのだと思います。
ルイス・キャロルの名言③
「どっちへ行きたいか分からなければ、どっちの道へ行ったって大した違いはないさ」
「When not knowing which you’d like to go to, to whichever way I go, there is no great difference.」
長い人生の中、いくつもの選択肢があるとします。
どの道を選択すればよいのか悩むことがあると思います。
多分ですが、進む道がしっかりある人のことを目標がある人だとするならば、どこへ行きたいかわからなくなっている人というのは目標が定まっていないのでしょう。
その場合、悩んだところで答えは出ません。
ならば、どの道を選んでもたいした違いはないということなのだと思います。
目的もないままであれば、どれを選んでも結果はほぼ同じなのだと思います。
もしわからなくなったら、目的はなんなのかを今一度考えてみるとよいでしょう。
それでもわからない状態なら、大多数の人が選んだ道をとりあえず行ってみるというのもひとつの選択肢なのかもしれません。
ルイス・キャロルの名言④
「僕は年寄りになっても相変わらず独身なのです。これからもそのままのはずです。女っ気がなくても惨めというものではありません」
「Even if it’ll be elderly, I’m still single. It should be also just as it is now.I don’t say that it’s rather cruel even if there is no feminineness.」
世界的に見て、彼女のいない男性、または結婚をせずに生涯を終える男性に対し向けられる感情というものはどうなのでしょうか。
日本であれば、ひと昔前は家庭を持って一人前と言われていました。
女性に結婚適齢期があったのと同じように男性にも明確にな歳はなくてもあったと思います。
人生の大半を恋愛に注ぐ人もいれば、そうではなく別のものに注ぐ人もいます。
今では生涯独身でもあまり悪く言われることはありません。
価値観の選択肢の幅が広くなったのでしょう。
しかしそれでも女っけがないことを後ろめたく思う人もいるのも事実です。
そのことを否定しませんが、そう思ってしまっていることに勿体ないと思ってしまいます。
ルイス・キャロルの名言⑤
「もしもあなたがどこに行くか迷っていても、道が導いてくれる」
「Wherever you hesitate about whether you go, the way leads.」
人生の分岐点、その分岐は各々で違うと思いますが、共通している例としては就職や進学先、転職を考えたり結婚を意識したり、そんな時にどうしたら正しいのか悩むと思います。
しかし、迷うという時はまだその時期ではないのだと思います。
道が導いてくれるとは、その時期がくればおのずと道は開けその道を無意識に歩いているのだと思うのです。
もしくは、進む道を示してくれるなにかとの出会いがあるかもしれません。
ものごとを決めるのにはタイミングが不可欠です。
道が導くとは、それらも含め自然と進んでいる状態なのだと思います。
まとめ
児童文学以外にもいろんな分野に精通していたことに驚きです。
理論学者の面もお持ちだったからでしょうか、彼の遺した言葉はすんなりと受け入れられるものが多く、また大多数の人向けというよりは、少数派の人にとって救いにもなる言葉を遺してくれていると感じました。
多感な子供が抱えそうな悩みにも使えそうな言葉、少し世間とズレている感じの方にも救いになりそうな言葉を今回は選んでみました。
大勢の中のひとりでいた方が安全ではあるのですが、それで本当にいいのでしょうか。
全員が全員、同じでなくていいのです。
各々、それぞれが持つ感情などがあり、絶対に誰かと同じ、または大多数と同じ生き方はできないのですから。
ルイス・キャロル自身が、まずそんな生き方をした人なのだと感じました。
彼と同じようにとまではいかなくても、先人にそういう生き方をした人がいるというのは、とても心強い支えになるのではないでしょうか。
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