高倉健さんといえば、日本を代表する名優のおひとりかと思います。
また「自分、不器用ですから」、この言葉がとても印象に残っています。
個人的には多くを語らず寡黙な人いう印象も強いです。
役柄の印象もあるかもしれませんが、この方のことを話される俳優・女優さんのお話をお伺いしていても、役柄とあまり大差ない方なのではないだろうかと感じています。
世代でいえば若い人には馴染みのない俳優かと思いますが、それでもお名前くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな高倉健さんとはいったいどんなお方だったのでしょう……
高倉健とは?
高倉健さんは1931年生まれ2014年83歳没、日本の俳優であり歌手でした。
1955年デビュー、翌年1956年「電光空手打ち」で主役デビューをします。
アクション、任侠作品からシリアスなもの人情的な作品まで幅広く出演しています。
1989年にはハリウッド映画「ブラック・レイン」に出演をします。
代表作は「網走番外地シリーズ」「八甲田山」「南極物語」「鉄道員(ぽっぽや)」そして最後の作品が「あなたへ」となります。
遺作となった「あなたへ」は主演作品205本目でした。
第一回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞は「八甲田山」「幸福の黄色いハンカチ」で高倉健さんが受賞しています。
1998年紫綬褒章、2006年文化功労章、2012年菊池寛賞を授与されています。
2013年、文化勲章を授与、翌年には次回作の準備もしていた最中、悪性リンパ腫で2014年11月10日、お亡くなりになっています。
プライベートでは、交友関係は国内外問わず多かったようです。
趣味は乗馬、ライフル射撃、コーヒーなど、刀剣収集もされていたそうです。
高倉健の名言①
「何をやったかではなく、何のためにそれをやったかである。今それが大切に思えてきている」
なにをやったか……だとたぶんやったことに満足をし、自慢に思うのだと思います。
しかし、目的がありそのためにしてきたことの方が意味があり、仮定が大事に思えるのだと思います。
漠然とやったことの数をこなすよりも、なにかのためのひとつの方が後々大切に思えてくるという健さんの言葉はなんとなくわかる気がします。
高倉健の名言②
「伸びない奴はしごかない」
しごくといういい方もあれば、注意、助言などなど「あなたのために言っている、または行動している」という姿勢は今の時代には合わないとは思います。
人により伸ばし方は違ってくるからです。
でも、根底には伸びしろのない人は相手にしないのは、今の時代でもあるのではないでしょうか。
多少口うるさい先輩と思っても、完全に相手にされない、仕事も与えてもらえない方が辛いのだということをわかってほしいと思います。
口うるさく言われているうちが花ですよ!
高倉健の名言③
「人に裏切られたことなどない。自分が誤解していただけだ」
自分に人を見る目がなかったのが悪いということでしょうか。
自分が誤解していた……あたりをどう解釈すればよいのかに悩みましたが、なんにしてもそのように考えられることが素晴らしいし、とても人ができることには思えません。
もう神の域に入り込んでいるように感じました。
たしかに、自分の見る目がなかったといえばそれまでです。
人生を積み重ねれば、ある程度の嘘は見破れますし、なんとなく危険を察知することもできます。
時折、理由もなく「この人は危険」と感じること、ありますよね。
そういったセンサーは人生経験から発するのだと思います。
それが上手く発動しないとある時、気づいた時にはもう遅く「裏切られた」という負の感情が生まれてしまう。
そんな相手をいい人だと誤解していた自分がいけなかった……ということなのでしょうか。
奥深くて、もう凡人にはどう読み取ればよいのかがわかりません。けれど、こういう考えでいられれば負の感情は発動しないわけですから、人として理想の人間像だと思います。
高倉健の名言④
「生き方が芝居に出る」
高倉健さんは演じた役のままのような人であるという印象を持っています。
さすがに任侠ものなどではそうは思いませんが……
この名言をみた時、役のままの人柄ではなく、人柄が役に出ているのだということでとても納得できました。
ということは、とてもよい人生を歩まれているからこそのはまり役なのでしょう。
高倉健の名言⑤
「人生っていうのは、人と人の出会い。一生の間にどんな人と出会えるかで、人生は決まるんじゃないですか」
人はひとりでは生きていけないので、どうしたって自分以外の誰かと出会い関わっていかなくてはなりません。
多くの人と出会えばいいというものでもなく、少なくても意味のある出会いであり関係であればよいと思っています。
悪い仲間が増えれば犯罪に加担し人生破滅もあるかもしれません。
そう考えると、どういう人と出会い付き合うかで人生が変わっていくというのも一理あるのではないでしょうか。
まとめ
高倉健さんの作品は意外と何作か拝見しているのです。
子供の時には難しいものであっても、歳を重ねてから見ると違った印象を持った作品もあります。
生き方が芝居に出ると仰っていた高倉健さんの作品を改めて拝見してみたいと思います。
若かりし頃から晩年と時代によって出る作品のタイプが違っています。
それぞれの年代の作品を見ることで、高倉健さんという役者の生き方を垣間見れるかもしれませんね。