突然ですが皆さんは「哲学」について考えた事がありますか?
大学によっては哲学科等もあるので、専攻していた方もいらっしゃるかも知れないですね。
あくまで一主婦目線で話をさせて貰うと、哲学について考える事なんか無いですし、哲学を語る知人も周囲にはいません。
では何故急に哲学の話?ってなりますが、今回名言を紹介したい著名人が哲学者なのですよ。
その人物と言うのが「ジャン=ポール・サルトル」です。
では、サルトルの名言を皆さんに紹介していきますが、まずは彼がどの様な人物だったのか、と言う点を先に紹介しておきましょう。
サルトルとは?
ジャン=ポール・サルトルとはフランスの哲学者・小説家・劇作家であった人物です。
1905年6月21日~1980年4月15日没、74歳。
上記でも記載している様にサルトルは哲学者としてだけでは無く、多方面での文筆活動を行っていた人物としても知られています。
「自我の超越」「存在と無」言う著名な哲学論文だけでなく、「壁」「嘔吐」と言った小説、「出口なし」と言った戯曲も非常に有名で彼の代表作(他にも多数ありますが)として挙げられています。
この掻い摘んで記載しているだけでも分かる様にサルトルと言う人物は多分野へのアプローチを行っていた事がご理解出来るかと思います。
そして彼を端的に語る上で外せないエピソードとして出てくるのが、「ノーベル文学賞辞退」です。
どういう事かと言うと、1964年にノーベル文学賞の受賞者に選ばれましたが、「いかなる人間も生きながら神格化されるのは値しない」と言い辞退したと言われています。
ではそんなサルトルの名言をご紹介していきますね。
サルトルの名言①
まず第一に理解しなければならないことは、自分が理解していないということである。
It’s said that one doesn’t understand that I have to understand at first.
様々な問題に遭遇した場合や、何か考えなくてはいけない時に状況を把握しなくてはいけないと思います。
その様な時に、自分が「分かっている」「把握している」と思いこんでしまうと、良く無い結果が出る事も往々にしてあるでしょう。
ただ、この言葉の様に自分が「理解していない」と言う事を自分が「理解している」と、また考え方も異なってくると思います。
逆境に追い込まれた時に自分を俯瞰で見れる人って、落ち着いて物事を考えられると思うんですよね。
自分の弱さも把握しておかなくてはいけませんね。
サルトルの名言②
悲しむことはない。いまの状態で何ができるかを考えて、ベストを尽くすことだ。
I don’t feel sad. It’s to think what is made in the state now and do the best.
人間、この世に生を受け生きていくと悲嘆に暮れる時もあるでしょう。
そのシュチエーションは様々だと思いますが、いつまでも悲嘆していては何も始まらない訳ですよ。
前を向いていかなくてはいけないので、落ちた状態から出来る事、即ちベストを尽くす事が最善、と彼は言っている訳ですね。
ずっと悲しんでいてはそこから這い上がれないですもんね。
サルトルの名言③
すべての答えは出ている。どう生きるかということを除いて。
Everything has been figured out, except how to live.
どう生きるかと言う部分は人間誰しもに与えられた自由であると思います。
生きる事以外は全て宿命付けられた何かによって縛られている、とサルトルは見ていたのでしょうか?
答えが出ている=宿命、と考えるのであれば、生き方だけは自由に与えられていると説いているのでしょうかね。
生き方まで宿命付けられたくはないですね。
サルトルの名言④
金持ちが戦争を起こし、貧乏人が死ぬ。
When the rich make war, it’s the poor that die.
戦争と言うのは無意味な物であると言う事は大多数の人間が理解している事だとは思うのですが、戦争が起こる事によって利を貪る人間がいるのも事実ですよね。
所謂「武器商人」と呼ばれる人物及び組織ですね。
そもそも戦争自体が国単位で利益を生み出す物と言う側面があり、穿った見方をするとサルトルの名言の様に一部の金持ちだけ利益を享受し大多数の貧乏人=国民が被害を被る、と言う図式になる訳ですね。
簡単な問題ではありませんが、戦争と言う無駄な争いが無くなる事を切に願います。
サルトルの名言⑤
人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。
The man is free and should always behave by his choice.
この言葉通り、人間と言うのは自由な訳ですよ。
ただ自由=何をしてもいい、と言う訳では無く、意志・選択に於いて自分自身で自由に判断出来る、と言う事だと思います。
キチンとした自己判断の元に行動すべし、と言う訳だと思いますが、その裏を返すと自身の判断に於いて出た結果に関しても自己責任である、と言われている様な気もしますね。
それだけ、自分で判断し自分で処理出来る程の人間になりなさい、と言われているのでしょうか。
まとめ
サルトルの名言を幾つかご紹介しました。
マルチな活躍をしていたサルトルですが、哲学者・小説家でもあるので彼が残した言葉は様々です。
今回はその一部をピックアップしたにすぎません。
皆さんにもサルトルの言葉で「グッ」とくる一文があるかも知れませんね。
以上、 サルトルの名言が心に響く ~英語版・日本語版も紹介~でした!!
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