昨今、日本人選手の活躍もあり、あまりテニスに興味のかなった人でも、試合を見る、または結果だけを確認するといった人が増えてきたように感じます。
テニスのルールを覚えた方が観戦は楽しいですし、また対戦相手も知らないよりは知っていた方がゲーム運びや戦略なども伺え、観戦の楽しみが増えるというものです。
勝負の世界は厳しく、自身が最善の調子を維持することも求められますが、それらを維持するための努力や信念は並々ならぬものだと考えられます。
そういった方々はどういう思いで厳しい世界に身を置き、また勝ち続けているのでしょうか。
お国柄もあるとは思いますが、今回はラファエル・ナダルさんを取り上げて精神面や勝利への思い、また勝負に挑むときの心構えに関する言葉を考えてみましょう。
スポーツしない、またはテニスはちょっと……と思われる方もご安心ください。
普段の生活の中でも役立つ言葉を厳選いたしました。
ラファエル・ナダルとは?
1986年生まれのスペイン人です。
身長185センチ、体重85キロ、かなりガッチリとした体型なのが想像できる数値ですね。
バックハンドが両手打ちの選手なので、瞬発力や足の速さなどもかなりあるのでしょう。
片手打ちより若干リーチが縮まってしまうのが難点な打ち方ですが、両手で打つことで威力は増します。
重いボールを打ち返す人が両手打ちをしたら、それはもうかなりの武器になると思います。
彼はクレーコート(土質素材のコート)での試合を得意としています。
2018年現在、11度目の全仏優勝するなど、まだまだ活躍を期待できる選手です。
ラファエル・ナダルの名言①
「負けた時の経験がなければ、勝ったときの喜びは味わえない。だから両方受け入れなければいけないんだ」
「When there are no experiences when discounting, delight when excelling, can’t be tasted. So I have to accept both.」
勝利はどんな時でも嬉しいものです。
負ければ悔しいと感じるのが人の感情というものでしょう。
しかしあえて負けを経験したからこその勝利の喜びを味わいたいと思う、その強さが素晴らしいと感じます。
なかなかしたいと思える経験ではないですよね。
けれど、負けの悔しさを知っているからこその勝利は格別であるという気持ちもわからなくはないのです。
物づくりに例えるなら、失敗の経験がなければ成功した時の喜びは味わえない、といったところでしょうか。
こちらなら彼の言おうとしていることに共感しやすいと思います。
ラファエル・ナダルの名言②
「言い訳を探している場合じゃない」
「It isn’t when I’m looking for excuse.」
成功し続けたり勝ち続けたり、自分にとってよい方向に進んでいるときはあまり言い訳はしないものです。
しかし負けたり失敗したり、誰かに咎められたりした時、自身の失態を嘆くこともありますが、自分にも他人にも言い訳をしてしまった経験は、誰にでもあると思います。
その言い訳にどれくらいの時間をかけたでしょうか。
言い訳が咄嗟に出ることもあれば、考えて口にすることもあります。
それらをしている場合ではないと彼は言っています。
それらをするくらいならもっとほかにすることがある。
彼なら改善策を講じたり、または練習時間に使ったりするのでしょう。
選手でなく日常的にも当てはまると思います。
言い訳に数秒だったとしても、それらが積み重なったらと考えてみてください。数十分、もしかしたら数時間になるかも。
勿体ないですよね。言い訳する間があるなら次のための行動をしましょう。
ラファエル・ナダルの名言③
「プロの選手はきつい練習を好きになって、プレーすることを楽しめなきゃならない。お勧めの練習はないよ」
「A professional player comes to like hard practice, and has to be able to enjoy playing. There is no recommended practice.」
プロの選手に限らず、手に職を持つような仕事全般に言えるのではないでしょうか。
なにごとも楽しみながらやれないと続かないことです。
誰から強いられてしたのでは意味がなく、そのため、どうすれば楽しめるのかを模索します。
個々に個性があるように、これがいいという方法はありません。
自身で見つけ変えていくしかないのです。
きついと感じたことを楽しめるようにしていくのは大変難しいことと思います。だけどつらいと思いながらずっと続けるのであれば、どうしたら楽しめるかを考えた方が同じ難しさでも違ってくるような気がします。
ラファエル・ナダルの名言④
「負けることは私の敵ではない。負けることへの恐怖が私の敵だ」
「It isn’t my foe to discount. Fear to discounting is my foe.」
負けることに慣れてしまう人もいるでしょう。
またはどうせ勝てないと勝負する前に決めつけてしまう人も……
慣れてしまった方が気持ちがラクであったり、諦めてしまった方が本当に負けた時のショック軽減にもなります。
なぜそう思うようにしてしまうのでしょうか。
負けることへの恐怖心が誰にでもあるからだと思います。
とくに強い選手は勝ち続けますし、見ている方も勝って当然という目で見てしまうこともあります。
恐怖というよりは重圧にも受取れます。
彼のような一流の選手でさえ負ける恐怖を抱いているのですから、その恐怖に最初から白旗をあげずに挑んでいってほしいものです。きっとそれに打ち勝っての勝利は例えようのない喜びなのだと思います。
ラファエル・ナダルの名言⑤
「栄光とはハッピーでいること。栄光はこっちで勝ったとかあっちで勝ったということではない。栄光とは練習を楽しみ、毎日を楽しみ、努力を楽しみ、前よりも良い選手になろうとすることなんだ」
「Stay here under Happy with Eikoh. Eikoh won this and it isn’t said that they won that. Glory is to try to enjoy practice, enjoy every day, enjoy an effort and become a player better than the front.」
栄光とはハッピーでいること、言い換えればハッピーであり続ければおのずと栄光も手に入れられるということではないでしょうか。
前向きに気持ちをもっていければ、自分も気分がいいし周りも自然と笑みに満ちていきます。
そうした環境の中で生活し練習をするというのは、さらに良いことが起きそうな予感もするのだと思います。
毎日気持ちが沈んでいては生活も仕事も楽しくないのと同じです。
会社勤めでの仕事も人間関係も楽しみ、また今日よりは明日の自分は少し成長しているだろうと努力をする。選手も会社員もほかの仕事や学生も同じだと思います。
まとめ
勝利への拘りも感じられますが、日ごろからテニスを楽しんでいることが伺える言葉が多いですね。
自分の今を大事に、そして誇りを持っているのでしょう。
日々の生活で彼のような意識の持ち方を少しでもできたら、充実かつ幸せなのだろうと想像できます。
しかし安易にできるものでもありません。
そこには強い信念があります。
誇りを持てるなにかを持てたなら、自然と彼の言葉も受け入れやすくなるのではないかと、感じました。
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