野茂英雄さんと聞くと、自身の青春時代を思いだす世代もいれば、野球に興味がなければまったくわからない世代もいるでしょう。
今では当たり前のようになっている日本人がメジャーに挑戦するという時代の先駆けとなったといってもいい人です。
そのため、彼が世界に挑戦するとなった時は、野球好きでなくてもニュースに耳を傾けた人は少なくなかったはずです。
日本人がメジャーで活躍するなんて夢と思われていた時代、その先駆けとなったこと、挑もうと行動を起こしたことはとてもすごいことだと思います。
日本人の国民性として、前へ前へ出ていくようなものは少なく、どちらかといえば謙虚で自身の意見をハッキリと言わない、そんな国民性が強く残っていたであろう時代だからこそ、すごいことなのです。
今では自身の意見や考えをしっかりと持ち主張しても、それを応援する人の方がほとんどで、無謀過ぎると阻止する意見は昔にくらべ少ないと思います。
野茂英雄さんの行動をリアルに見てきた人なら、どれだけ凄いことをしたのか……
では、それほど凄いことをした野茂英雄さんとはいったい、どんな人だったのでしょうか。
野茂英雄とはどんな人物?
1968年生まれ、右投げ右打ちの元プロ野球選手で、トルネード投法という独特なフォームを武器にしていました。
そのフォームから投げられるフォークで三振を多く取りました。
当時では最高といわれた8球団からドラフト1位指名を受け、近鉄バッファローズに入団、プロ初登板は西武ライオンズ戦でした。
1995年、ロサンゼルス・ドジャーズとマイナー契約を結び、世界への挑戦がはじまります。
2008年引退、その後2014年、日本の野球殿堂入りを果たします。
数々の成績を残され、世界で活躍された野茂英雄さんの心に響く名言とはどんなものがあるのでしょうか。
次の項目で代表的なものを選出いたしました。
野茂英雄の名言①
「なれるとかなれないとか考えていたって一歩も前には進めません。やるかやらないか、それしかないのですから」
選択を迫られた時、やるかやらないか、その2択しかない。
前置きはそれぞれ個性がありますが、判断の基準は「やるかやらないか」という言葉は、成功者の多くが語っています。
ということは、本当にそうなのだと思います。
とにかくやってみる、そうやって行動を起こしてはじめて目指すものに近づいていけるのだと思います。
たしかに、考えていてもどうにもなりません。
考えは所詮考えだけ、頭の中でのことなのです。
もし選択を迫られることがあれば、やるのかやらないのか、それを基準に判断するとよいでしょう。
なぜなら、成功者の多くがそうやって前に進んで掴んでいるという実例があるからです。
野茂英雄の名言②
「挑戦すれば、成功もあれば失敗もあります。でも挑戦せずして成功はありません。何度も言いますが挑戦しないことには始まらないのです」
この名言は、先に述べた名言の続きともいえる言葉だと思います。
やると決めて実行すれば、当然失敗も成功もあります。
もしかしたら失敗の方が多く感じることもあるでしょう。
失敗が多く感じるということは、失敗からなにも学んでいないとも解釈できます。
失敗を踏み台にして挑戦し続けた先に成功があります。
けれど、やらないを選択してしまえば、失敗はおろか成功すらも味わえませんよね。
些細な失敗も受け入れ、些細な成功にも喜びを感じられるようになれば、挑戦し続けられるのではないでしょうか。
気持ちの持ちようともいいますね。
人生でいう良いこと悪いことは半々であるとよく言われています。
大きい喜びだけを得たいと思えば、どうしても悪いことばかりが目立ってしまいます。
でも、些細な良いこと、幸せを感じることができればきっと良いこと悪いことは本当に半々なんだと思えるのではないでしょうか。
野茂英雄の名言③
「希望はあるが、不安はない」
これは凄い名言です。
人生を見据えた時、希望を持てない、不安しかないという人もいれば、希望はあるけど不安もあるという人もいるでしょう。
不安がないと言い切れる自信がすごいです。
それだけ培ってきたものに絶大の自信を持っているのでしょうか。
誰だって不安の塊のようなものではないでしょうか。
将来に限らず、もしかしたら今現在であったり、目先のことであったり、不安のない人が存在することに驚きです。
またそれと同じように、彼のように気持ちの強い人になりたいと切に思います。
野茂英雄の名言④
「お客さんに喜んでもらってお金を稼ぐのがプロ。自分も楽しくやって、見ている人を魅了して、夢を与えられるようになりたい」
お客様あっての職業である場合、喜ばせるということは大前提かと思います。
需要がなければ干されるだけですからね。
ただ、仕事と割り切ってしまう場合と、自ら楽しんでしまえる場合とでは、見ている側の印象も違ってきます。
テレビ越しであっても、本人が楽しんで仕事をしているのかどうかが伝わってきています。
わずか一瞬しか映らないベンチでの表情もそうです。
野球選手はタレントではないですし、常に笑顔を振りまく必要はありませんが、眼差しとか表情からどれだけ集中しているかとか、まだ勝負を諦めていないとか、わかるものです。
好感の持てる選手というのは、仕事でありながらも楽しんでいる、ファンを楽しませるパフォーマンスのタイミングを理解しているなどがあげられるのではないでしょうか。
スター選手の気配りには感服いたします。
野茂英雄の名言⑤
「若い人には失敗してもいい場所が必要だと思う」
若いからすべての失敗を許されると思われると困る名言ではありますが、これは周りの大人が配慮して成り立つことかと感じました。
キャリア関係なく、失敗されたら困る場面の方が多いでしょう。
だからといって経験を踏ませないままでも困る。
ならばベテランが上手くサポートしていけば、そういう場所や場面も増えるのではないかと思います。
失敗しても許されるには、挑む若者の意識の高さも不可欠ではないでしょうか。
最初から許してもらえると思って挑むのと、許されるからといっても手を抜かないで懸命に挑むとでは心証も違ってきます。
まとめ
野茂英雄さんの名言は、それほど難しいことを言ってはいないのですが、実行し続けるとなると難しいですね。
ご自身がどういう立場でどういう役割を求められているのかをよくご存じの方であったことがわかる名言の数々でした。
野茂英雄さんのお言葉からは、まず自分自身を知る必要があるということを深く感じます。
もし、今からなにかを始めたいと悩んでいる人がいるならば、行動に起こしてみましょう。
そして決めてはじめたことを楽しみましょう。
そういう姿を見れば、もし反対されている方が近くにいても、本気で挑みしかも楽しんでいるとわかれば理解してくれると思います。
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