ロシアを代表する短編小説家/戯曲家あるアントン・チェーホフ。
今回は彼が残した名言を皆さんにご紹介したいと思います。
ロシア文学及び、本をよく読み海外文学を普段から読む人で無い限り余り聞いた事が無い人物かも知れません。
ですが、彼は多くの名言を残しています。
もしかしたら皆さんの胸に響く名言が出てくるかも知れません。
そんな期待を込めてアントン・チェーホフの名言をご紹介していきます。
それでは最初にアントン・チェーホフとはどういう人物だったのか、と言う点だけ伝えておきますね。
アントン・チェーホフとは?
アントン・チェーホフは1860年、ロシア・タガンログにて誕生。
彼が子供の時に一家が破産したりすると言う事態に陥りながらも勉学を続ける。
その後、モスクワに移りモスクワ大学医学部に入学。
この時期になると自身が作った短編集を雑誌に寄稿し、学業と作家活動の両方を行う。
医学部卒業後、医師として診察等をして過ごす。
そんな彼に転機が訪れるのは1886年の事。
作家であるドミートリイ・グリゴローヴィチから激励を受け、作家活動へ本腰を入れる事となります。
その後、長編戯曲や短編小説を発表。
当時のロシア文壇では「小説=長編」と言う風潮が強かった中、アントン・チェーホフの短編小説はロシア文学史の流れに革命を起こしたと言われています。
1904年、44歳にて死去。
アントン・チェーホフの名言①
知識は実践するまで価値がない。
Knowledge is of no value unless you put it into practice.
この言葉には凄く納得する部分があります。
私がかつて働いていた先に新人として入った時、教育係として付いてくれた先輩に色々教えて貰っていました。
その中の言葉の1つに、このチェーホフの名言と似通った言葉がありました。
『9の座学より1の実践』
どれだけ勉強し知識を頭に入れた所で、実際に自身で身を持って体験・実践する方が得られる物は多い、と言う事でした。
実践して初めて知識として得られる、と言う事なのでしょうと解釈しています。
アントン・チェーホフの名言②
孤独が怖ければ結婚するな。
If you are afraid of loneliness,don’t marry.
これは解釈に困ってしまう名言なのですが、色んな解釈の仕方があるんじゃないかと思い取り上げました。
必ずしも全て、とは言い切りませんが、結婚は幸せの象徴なのでは無いでしょうか?
そんな結婚が何故、結婚することによって孤独を招くのでしょうか?
凄く皮肉を含んだシニカルな名言だと思います。
アントン・チェーホフの名言③
嘘をついても人は信じる。ただし権威をもって語る事。
Although you may tell lies,people will believe you,if only you speak with authority.
この言葉は「確かにその通り」と妙に納得してしまいました。
「嘘も方便」なんて言葉もありますが、人はみな多かれ少なかれ嘘をついてしまう事もあるでしょう。
これが商売絡みなら尚更では無いでしょうか。
特に私の様なお肌の曲がり角に差し掛かり、「シミ・シワ・たるみ」と言う3姉妹が手を振ってこちらに近づいてくる年齢にもなると、「美肌効果がある」なんて言われると飛びつきます(笑)。
得てしてそういう場合には多少の「嘘」も含まれているのだと思いますが、テレビや雑誌で取り上げられると信じてしまうもんですよね。
アントン・チェーホフの名言④
マナーというものは、ソースをテーブルクロスにこぼさないことではなく、誰か別の人はこぼしたとしても気にとめない、というところにある
A good upbringing means not that you won’t spill on the tablecloth,but that you won’t notice it when someone else does.
これを読んだ時に「ハッ」としました。
本当のマナーと言うのは人の粗を見た時に気付かないフリが出来る人の事なんだと。
勿論、それだけが全てでは無いと思いますが、他人の悪い部分では無く粗相をした時には気付かぬフリしてサラッとやり過ごす。
これも1つのマナーと言えるのでしょう。
アントン・チェーホフの名言⑤
良き夫になることを約束する。ただし、毎晩は現れない月の様な妻がよい。
I promise to be an excellent husband,but give me a wife who,like the moon,will not appear every day in my sky.
これは面白い名言ですね。
男性目線での都合の良い言い草ではないでしょうか。
適度な距離感を保てれば浮気が出来ると思っているんでしょうかね(笑)。
良き夫になる条件がちょっとクズすぎないでしょうか、チェーホフさん(笑)。
根本的に良き夫と言うのは、この様な条件を付き付けたり言ったりはしないでしょう。
まとめ
ロシアの文豪、アントン・チェーホフの名言をご紹介させて頂きました。
チェーホフの名言は全体的に考えさせられたりハッとしたりする「気付き」を与えてくれる名言が多いかと思います。
上記に記載しているのはほんの一部に過ぎません。
チェーホフに興味を持って頂ければ、他の名言を調べて貰うもよし、はたまた彼の残した短編小説を読んで貰うのもいいでしょう。
以上、アントン・チェーホフの名言集~日本語版・英語版を紹介~でした!!
こちらの名言もおすすめです^^