さくらももこさんとお聞きして、まず最初にあがる作品といえば「ちびまる子ちゃん」ではないでしょうか。
もしかしたら、さくらももこさんの名前より作品の方が有名かもしれませんね。
さくらももこさんは漫画家でもありエッセイストでもありましたので、幅広い世代に支持されていた作家のおひとりかと思います。
残念ながら50代という若さで他界されてしまいましたが、数々の作品の中には心に沁みたり打たれたりする名言が多々あります。
今回はさくらももこさんご自身の名言からキャラクターが発した名言の中から人生観にスポットをあてて抜粋してみました。
さくらももことは?
さくらももこさんは、1965年生まれ2018年53歳でお亡くなりになりました。
作家としての活動期間は1984年から2018年まで、その中で「ちびまる子ちゃん」や「コジコジ」、「もものかんづめ」などの代表作が誕生していきます。
「ちびまる子ちゃん」がアニメ化になった際はご自身で作詞(おどるポンポコリン)もされています。
ほかにも翻訳やドラマ脚本、絵本、ラジオ出演など多岐にわたってご活躍され、交友関係には同業者の尾田栄一郎さん、矢沢あいさんなどから芸能界では女優やタレントさんまでおられました。
病気のことは他言されず民間療法をされていたのですが、その甲斐なく亡くなられてしまいます。
それでも作品は今もなお愛され、さくらももこさんを忘れることはありません。
さくらももこの名言①
「まんが家にならなかったら、なんにもできなくて困ってたと思います」
なりたい職業に就ける人は全体のどれくらいでしょうか。
ではなりたい職業に就けなかった人は、就けた人となにが違っていたのでしょうか。
これ、誰もが思うことと思います。
筆者が思うことは、なりたい職業に就けた人は、その職業に就けなかったということは考えないのだと思います。
だから、さくらももこさんは「なんにもできなくて困っていたと思います」とお答えになったのでしょう。
さくらももこの名言②
「いいことをしたって、いいことがあるとは限らないんだ」
たしかに、善い行いをしたら自分にとってよいことがあるとは限らない、でも、それでも善い行いをするかしないかで人の価値が出てくるのではないでしょうか。
また自分によいことがあるを過剰しすぎるのではないでしょうか。
たとえば、雨の日は憂鬱だから晴れてほしいとか、いつも寝坊だけどたまには起こされる前に起きたいなど、日常のちょっとしたことの中からできなかったことができたことをよいこととし、それは善い行いをした結果と思えばよいのではないでしょうか。
善意は巡り巡って自分に戻ってくると思います。
きっと気づかないだけで、誰かがあなたのために善意をしてくれているかもしれない、そう思うことで済むことではないでしょうか。
さくらももこの名言③
「わたしの人生はわたしのもの」
これね、まったくその通りなんですけど、それを実行するということはその人生に責任を持つということですよね。
人生の責任とは、最低限、産んで育ててくれた両親を悲しませないことだと思うのです。
それでも我を通すことはすべてを賭けるくらいの覚悟だと思います。
子供の頃は親の小言が煩かったりで煩わしいけれど、親の保護下から離れるって大変なことですよね。
親もそういう子供時代を通ってきたはずなのに、自分の子供に自分がされてきたことと同じことをしてしまうものです。
さくらももこの名言④
「どんな状況でも楽しむことが人生を有意義に過ごすコツさ」
ポジティブに生きる、苦境も楽しめる、そんな人生観を実行できたら素敵だと思います。
辛い時ほど笑うという信念を持たれている方もおられますので、みなさま、方法は違いますが人生を楽しもうと努力されているのだと思います。
だけど、逃げることも必要だと思います。
どんなに楽しもうとしても楽しめそうにない時は逃避しましょう。
気分を変えるための趣味でもいいですし、旅行でもいいです。
そういったものを上手く利用しながらどんな状況でも楽しむということなのかな、と筆者は思います。
さくらももこの名言⑤
「意味のないことをたくさんするのが人生なんじゃよ」
人生に意味のないことはないと思います。
たとえ意味のないことをしてしまったと思っても、実は密かに役立っていることがあるはずです。
今、無意味と思っても何十年後かに意味のあることになっているでしょう。
人生は経験の積み重ねですので、未経験のことを経験したり、考えたことを実行して確認することはとても重要です。
もし本当に無意味であるとするなら、無意味であると知ることができたことを感謝すればいいのです。
今後、無意味なことをしなくて済みますよね。
まとめ
「ちびまる子ちゃん」の設定年代は経済が伸び続けている時代だったと思うので、ある程度の年代の方が読めば懐かしさとともに良き時代であったと思うのではないでしょうか。
また今時の子供たちにも受け入れられたのは、子供の考えることに時代の新旧はほとんどないということなのでしょう。
さくらももこさんの小学生の頃をモチーフにして描かれた「ちびまる子ちゃん」はこれからの時代でも親しまれ読み続けられていくと思います。
そしてさくらももこさんの代弁者的であるキャラの発した言葉に共感し励まされていくと思います。