小学校の音楽室に有名な音楽家の肖像画が飾ってあったと思います。
全員は覚えていなくても、モーツァルトは顔、覚えているという人、多いのではないでしょうか。
代表曲といえばどんな曲を挙げるでしょうか。
各々曲名が出るとは思いますが、筆者は5大オペラのひとつ、「魔笛」がすぐ浮かびました。
神童と呼ばれ幼い頃に天才と言われたモーツァルトならわでの名言とはどんなものがあるのでしょうか。
天才は天才なりの苦悩があったと思います。
悩みの無い人生を送る人はいないと思うからです。
35歳という短い人生の中で、彼は何を思い何を感じたのでしょう。
彼の遺した言葉を知れば、触れることができるような気がします。
モーツァルトとは?
1756年に生まれ1791年35歳で亡くなっています。
彼には妻と子がおりましたが、6人授かったのですが大人まで成長できたのはわずかふたりだけで、さらにこのふたりは子を残さなかったため、モーツァルト直系の血縁者はおりません。
神童と呼ばれた天才音楽家の直系がいないとは、驚きですし、惜しい気持ちでいっぱいです。
しかし、だからこそモーツァルトの偉大さが伝わり続けるのだと感じました。
数々の名曲を遺したモーツァルトの天才をいち早く見出したのは実父かもしれません。
実父は息子の天才を見抜き音楽教育を行います。
3歳でチェンバロを弾き5歳で作曲をしたそうです。
11歳の頃の作曲譜が発見されているということです。
幼少期は神童としての演奏疲労や、よりよい就職先を探すために各国を旅します。
6歳の時、のちのマリーアントワネットにプロポーズをした逸話はかなり有名です。
モーツァルトは未完成の作曲を残したままこの世を去ってしまいます。
のち、弟子によって完成するのですが、ちょっとした断片的な作曲なども含め700曲以上を作曲しています。
35年という人生でいえば、かなりの量産なのではないでしょうか。
モーツァルトの名言①
「他人の賞賛や非難など一切気にしない。自分自身の感性に従うのみだ」
「I don’t worry about others’ praise and blame at all. They do nothing but follow the sensitivity.」
人はどうしたって非難されれば傷つきますし、賞賛されれば嬉しいものです。
しかし、そういった感情の揺れは他人の言葉に左右されているといってもいいのではないでしょうか。
いつしか喜ばれることだけをしようとするあまり、本質を見失っていることに気づかないままということもあります。
たとえば、上司や先輩に褒められることだけをするとしましょう。
それだけに集中することでほかが疎かになってしまいます。
それでいいのでしょうか。
他人の意見を気にすることなく、自身の感性、信念に従って動いた方が、もしかしたら非難より賞賛されることが多いような気がします。
ブレない人というのは、ある意味芯があり誠実な人なのだと感じることが多いです。創作に限らず、実生活でもこの言葉は役立つのではないでしょうか。
モーツァルトの名言②
「僕は貴族ではないが、貴族にもまさる高貴な心をもっている。人間を高めるのは、身分ではなく、心だ」
「I’m not an aristocrat, but I have a high heart which excels an aristocrat, too. It isn’t status and is a heart to raise man.」
昨今の日本はとくに格差を感じるようになりました。
日本でいう身分はやはりお金持ちで豪遊しているような人を見ると身分というものを実感してしまいがちです。
貴族という身分はありませんが、歴史ある家柄の人や名のある偉人の子孫なども裕福かどうか関係なく別世界の人と感じることも少なくないでしょう。
そこに身分の差というものを感じる人もいると思います。
しかし身分がいいからといって心が豊かとは限りません。
モーツァルトのいう高貴な心とは今の時代ではどんな心のことを言っているのでしょう。
屈折や卑屈にならず自分の意志に忠実な心のことかもしれません。
また、心にゆとりのある人かもしれません。
気持ちの持ち方次第で人は成長していくのだという意味で解釈すれば、今も昔も変わらないのだと感じます。
モーツァルトの名言③
「夢を見るから、人生は輝く」
「Because I have a dream, a life is brilliant.」
夢を語っているうちは叶うことのない夢物語です。
叶うことがないので夢ともいいます。
夢を見ることができるということは、その人の人生にゆとりがあるからではないでしょうか。
気持ちにも生活にもゆとりがないと、夢を見たり語ったりはなかなかできません。
それでも、そんな環境でも夢を見ることができることは先を見ることができるということなのだと思います。
夢を見ることができなくなる、それはなにかにいつも追われている状況ではないでしょうか。
追ってくるものは時間かもしれないし、仕事かもしれません。
身内のこと自分のことかもしれません。
毎日がキツキツなのかもしれません。
それで人生は輝いているでしょうか。
時には現実ではなく夢を見ることも大事だと思います。
心の休息にもなるのではないでしょうか。
この言葉は現代社会でもがく、そんな人たちにも捧げられる言葉と感じました。
モーツァルトの名言④
「あなたはいい人だ。大きくなったらお嫁さんにしてあげる」
「You’re a good person. If it becomes big, I’ll make it a bride.」
この言葉は、のちのマリーアントワネットに言ったとされる有名なことばです。
のちのフランス女王になる人に大胆な物言い、さすが天才モーツァルトと言わざるを得ない言葉です。
転んでしまったモーツァルトに手を差し伸べたのがマリーだったそうです。
皇女が貴族でもない少年に手を差し伸べる、そのやさしさに惹かれたのでしょうね。
この逸話はあの「ベルサイユのばら」でも描かれています。
お嫁さんにしてあげるという大胆な言葉は別にして、感謝の気持ちとともに相手を褒めることを6歳の子供がしているということがすごいことです。
今の子供たちの口からは出てきそうもありません。
老若男女問わず感謝の言葉のほかにも何か褒められるとより嬉しいものです。
褒めなくてはいけいなとはいいませんが、そういう気持ちはいつも持ち合わせていたいものです。
モーツァルトの名言⑤
「みなさんが私に認めてくれる才能は、あるお守りのおかげだと思っています。そのお守り、それは勉強です」
「I think everyone is favor of the charm by which I have the aptitude to admit. The charm and that are study.」
練習を積み重ねていれば結果はおのずとついてくる……というようなことをいう選手がおりますが、モーツァルトの言っている勉強とはそういう意味のことだともとれます。
確かに人生は勉強の積み重ねともいいます。
生涯かけても学ぶことは尽きないという人もいます。
たとえば、何か資格を取ったらそれで終わりでしょうか。
そうではないと思います。
資格をとったことが終点ではなくはじまりと思えば、資格を活かすなにかをしているのであれば勉強は続けた方がよいです。
お医者さんはどうでしょうか。
医師免許取ったらおわりでしょうか。
もちろん最新医療など学ばず、過去の知識だけという方もいるでしょうが、名医と言われる方は日々新しいことを考え学んでおられます。
そういった努力があるからこそ、名医と言われることに繋がるのだと思います。
まとめ
天才と呼ばれてもそれに甘えることなく勉強をし続けたモーツァルトの生き方は、見習うに値すると感じずにはいられません。
たくさんの曲を世に出しながら、いつ勉強していたのでしょうか。
そういったところも天才といわれるのでしょうね、きっと。
モーツァルトの曲を聞く機会があるときは、彼の遺した言葉のひとつでも思いだし、彼の音楽家としての在り方に思いを馳せるというのもよいかもしれません。
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