野球をよく知らない、知っていてもルールくらい、観戦するだけや実際経験したことがあるなど、日本ではほかのスポーツに比べ、比較的庶民でも手軽に楽しめる球技として親しまれています。
野球に対し知識がある人もない人も、ベーブ・ルースという選手は知っている、もしくは聞いたことがあるという人は、きっと多いと思います。
野球の醍醐味といえばホームランではないでしょうか。
ホームランになれば絶対加点、それが満塁だと一気に四点、まさに野球の中心といってもいいでしょう。
一試合に何本、年間何本とよくニュースでも取り上げられますよね。
ところが、誰でもホームランバッターになれるものでもありません。
ベーブ・ルースという選手は、なかなか打てないホームランを年間60本打ち、その記録を34年間維持し続けた伝説の選手なのです。
そんな選手が遺した言葉とは……
きっと並々ならぬ努力をした人なのでしょう。
努力はスポーツに限らず、当たり前のように生きている中でも問われるものです。
きっと彼の言葉は、今を生きる人々にも響くと思います。
ベーブ・ルースとは?
1895年生まれ1948年没、53歳という若さでこの世を去っています。
愛称はバンビーノ、アメリカ野球殿堂入りをした5人のひとりで、1シーズンのホームラン本数50本以上をはじめて達成した凄い選手なのです。
生涯打ったホームランは714本、この記録は1974年に破られるまで39年間、最多を維持していました。
左投げ左打ち、投手として活躍するも打者としての才能が開花していくと、毎回試合に出た方がという指示で外野選手としての出番が増えていきます。
大柄のベーブ・ルースも晩年は病に侵され亡くなってしまいます。
今でも彼のお墓には献花が絶えないようです。
ベーブ・ルースの名言①
「簡単ではないかもしれない。でもそれは”できない”という理由にはならないんだ」
「It may not be easy. But that won’t be the reason that I say” It isn’t possible.”.」
できないと、やらないではまったく意味が違ってきます。
何かに挑むとき、彼の場合はホームランを打つこと、打ち続けることだったかもしれませんが、それが醍醐味で楽しみにしているファンがいるとしたら、期待に応えるというのがプロの心意気というものではないでしょうか。
だとすれば、できないとはいいませんし、いつもできると思って挑まなくてはなりません。
結果、できなかったのと、挑む前からできないと決めつけてしまうのは違います。
これは日常の生活でも言えるのではないでしょうか。
新しい仕事を任される、自信がないからできないという前に、とりあえず挑んでみる。
けれど結果としてやはりできなかったとなれば、挑む姿を見た仲間や上司が手を貸してくれるかもしれない。やるまえから諦めてしまってはダメだともとれる言葉ではないでしょうか。
ベーブ・ルースの名言②
「三振を恐れてちゃ、何もできないよ」
「A strikeout, I’m afraid, nothing will be done」
三振とは投げられた球に対し振ったけれどかすりもしなかったか、振ることもせず見逃してしまったか……なのですが、ベーブ・ルースのような選手なら見逃さずに振っていったのだと思います。
そもそもバットを振らなければ球は当たりませんのでホームランにもなりませんよね。
ホームランを打つには三振を恐れてはいられない、そんなところでしょう。
一般的な生活の中で例えるなら、なにかを目指す際、それを得るにはテストが必須であるというものがあります。
結果を恐れ、どうせ落ちるんだからと諦めていては、目指すものにはなれません。
落ちないよう勉強すればいいのです。
きっとベーブ・ルースも三振にならないよう、必死に努力をしたのだと思います。
それでも三振になることだってあります。
努力をした、相手の投手の方が上手だった、だったらもっと努力をしよう……そうやっていたのだと思います。日常生活のことでも、それは言えるのではないでしょうか。
ベーブ・ルースの名言③
「秘訣は、きつい練習を、たくさんすることだね」
「The secret is to do much hard practice, isn’t it?」
きつい練習をそのままの意味で解釈するのは少し違うように思います。
その人にとって……という言葉が大事です。
追い込むような練習には個人差があります。
己をよく知っているからこそ、きつい練習にも挑めるのでしょう。
もし、この言葉を信じて挑むとするなら、まずは自分自身というものをよく理解し、信頼できる指導者に指示を仰ぐのが正しいでしょう。
ベーブ・ルースの名言④
「ファンは、2塁打を3本飛ばすんじゃなくて、ホームランを1本打つのを見に来てるんだ」
「A fan has not transferred 3 two-base hit and has come to see hitting 1 home run.」
この言葉から感じることは、ベーブ・ルースという人はとてもプロ意識が高く、それでいてファンサービス精神が旺盛なのでしょう。
実際、ベーブ・ルースはファンに対してのサービス精神がよく、子供に対してはとくにその傾向があったようです。
野球はホームランだけではなく、ヒットを繋げて加点していく勝ち方もありますが、言い方は悪いですが地味で派手さはないです。
それでもチームとしては大切な勝ち方ですが、ベーブ・ルースという選手だけが目的であれば勝敗に関わらず、とりあえずホームランを打つところが見たいと思うでしょう。
それでチームが勝てばなおよい。
ベーブ・ルースはファンが自分になにを期待しているのかをよく知り、その願いを叶えてあげるために努力をする人なのだと感じます。
ベーブ・ルースの名言⑤
「ホームランの心理学だと? 学問で球が打てるか」
「If is it psychology of a home run? Can a ball be hit with learning?」
人は学力を重んじる人が多いと感じます。
確かに知識のない人よりある人の方が「凄いな」と思うことは多々ありますが、理論的なことですべてができてしまうものでしょうか。
世の中には学術的では説明できないことも多々あります。
ホームランも理論上誰でも打てるような法則はあると思いますが、それを実行していって楽しいでしょうか。
誰もが思い通りのホームランを打てるようなことになったら、野球のホームランの醍醐味度が減ってしまうと思います。
野球に限らずスポーツは法則や理論で説明してしまってはとてもつまらないものになると感じます。
そういったもので説明できないからこそ、感動というものが芽生えていくのだと思います。
まとめ
こうしてベーブ・ルースの遺した言葉を読むと、彼は天才だったのかもしれませんが、とても努力の人で、そして情の深い人であったことがよく伝わってきます。
自分自身に厳しく、そして人には優しく。
さらに弱者にはとくに優しく接する彼の姿勢は、今の社会で生きる人たちも見習うべきところがあるのではないかと感じました。
もちろん筆者もです。
なかなかできることではありません。
だからこそ偉業を成し遂げたのでしょう。
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